赤ちゃんの成長と共に大きくなる妊娠期のお腹。
みなさんはどんなお腹が母体にも、そしてお腹にいる赤ちゃんにとっても心地よいお腹かご存知でしょうか?
一昔前は、お腹が前に突き出ていると男の子、横に広がっていると女の子というジンクスはありますが、あくまでもジンクス。
実際は根拠はないそうです。
この写真、私が二人目を妊娠中の時です。(古くさくてすみません....)
わかりますか? 思いっきり腰を反って、さらにお腹の上に長男を乗せています(汗)
多分、二人目、三人目を妊娠された方ならご経験がある方もいらっしゃるかもしれません。
二人目も長男同様、どちらかというと安産の方でしたが、分娩時、次男の頭がなかなか出てこれず、吸引し時間もかかりました。
また、産後の回復も、一人目の産後より遅く、便秘、痔、合わせて異常な痒みに悩まされました。
私のように、反り腰など不良姿勢にあると、なかなかお腹を高い位置にキープできず、下の方にお腹が垂れ下がりやすくなります。
そして、このお腹の位置が低い位置妊婦さんは分娩や産後に様々なトラブルに繋がる可能性が高くなります。
例えば.....
- 反り腰等、体の反りが強くなることで腰痛になる。(産後のぎっくり腰も少なくありません。)

- 恥骨に圧がかかることで恥骨痛になる。
- 仙骨に圧がかかることで仙骨痛になる
- 子宮に圧がかかることでお腹が張りやすくなる。
- 腹直筋離開や妊娠線のリスクが高まる。(なんと産後の4割近くの方が腹直筋離開になるそうです。)

- 鼠径部圧迫、足のむくみや静脈瘤の原因になる etc......
実際、これまでケアした妊婦様でも同じような症状に悩まされている方をたくさん見てきました。
では、お腹を高い位置に保つためにはどうしたらいいのか?気になりますよね。
それは....
姿勢を維持するために使われるインナーユニットを働かせることです。
インナーユニットとは上記の写真の体幹部にある4つのインナーマッスル。
①横隔膜(呼吸筋とも言われる。主に呼吸に関わる筋肉)
②腹横筋(お腹のインナーマッスル。天然のコルセットとも言われる)
③骨盤底筋(子宮や臓器を下から支える骨盤の下にある筋肉。排泄にも関わる)
④多裂筋(背中にある深層の筋肉)
この4つの筋肉が1つのチームになって働くためインナーユニットと呼ばれます。
妊娠期はお腹が大きくなることで、このインナーユニットの機能が低下します。(上記写真左)
だからこそ、この機能低下を最小限に抑えるためにも整えることが大切になってきます。
とは言え、どうやってインナーユニットとやらを整えたらいいの?
なんかハードル高そう.....
そんな妊婦さんには既存の心地よいマタニティマッサージに合わせてインナーユニットの整え方もお伝えします。
といっても激しいトレーニングが必要なわけではありません。
お腹の呼吸や骨盤の動きを一緒に確認したり、セラピストがふれることで眠っている感覚を呼び起こしていきます。
ただ、一方でインナーユニットの機能性を高めたとしても、お腹が大きくなるとお腹の筋肉が働きにくくなるも否めないところ。
その場合、お身体の状態に合わせてさらしのケアもご案内させて頂きます。
(まずはお試しで体感して頂きます)
実際にさらしのケアを活用した臨月の妊婦さん。
マタニティマッサージとさらしを活用したケアをした後、写真右のようにお腹がコンパクトになり、お腹を高い位置でキープできるようになりました。
さらに、逆子で帝王切開の予定でしたが、なんと、逆子が治ったそうです!!
当サロンでご提供するマタニティケアはお客様のお身体の状態によってケアして参ります。